ビジョン

社会実装と学術を俯瞰する博士人材の育成

自身の専門性を高めるとともに、他の専門分野との連携・融合・統合の必要性を認識し、研究の社会実装のパースペクティブを描ける人材を育成します。

社会実装を念頭に置いた博士課程大学院教育プログラムの活用促進

これまで本学で培った博士人材育成のための実績をベースに、社会実装を念頭に置いた博士課程大学院教育プログラムを活用し、企業とより密に連動した産学連携の教育システムを促進します。

科学技術の発展とイノベーション創出への還元

W-SPRINGにより、本学が推進するオープン・イノベーション・エコシステムへ学生の参画が促進されることで、「大学等による我が国の知識集約型社会への変革」に貢献します。

方針

本学は、創立150周年(2032年)へ向けて2012年に中長期計画「Waseda Vision 150」を策定し、13の核心戦略を提示しました。研究については核心戦略7「独創的研究の推進と国際発信力の強化」において、世界と競える研究集団を形成し、社会の課題と結びついた研究を推進すること、また、学費に頼らない研究推進体制の自立回転のスキーム『研究の事業化』を構築し、国際研究大学としての地位を確立することを目指しています。

W-SPRINGは、この核心戦略の重要な取組の一つとして、教育も含む研究のさらなる国際化と実践的研究の推進強化の役割を担っています。現在本学では、産学連携研究に重点を置き、これまでのシーズ提供型の考え方を改め、産業界からのニーズに基づく未解決な問題に対し分野の異なる研究者チームで挑む仕組みを整備しています。W-SPRINGでは、イノベーション研究として設定した4分野(グリーンイノベーション、ライフイノベーション、デジタルイノベーション、ソーシャルイノベーション)にどのように寄与できるか学生から提案させ、産学連携研究等も含む社会実装の学習機会を提供します。

博士を取得した高度な専門人材が産業界での活躍を通じて持続可能な社会の実現に寄与し、人材と資金が大学と産業界に循環するオープン・イノベーション・エコシステム【早稲田オープン・イノベーション・エコシステム】の実現の一助としていきます。

早稲田オープン・イノベーション・エコシステムの概念図
早稲田オープン・イノベーション・エコシステムの概念図